英虞湾の現状と問題点英虞湾の概要と周辺利用の状況
2006 年(平成 18 年)末現在の英虞湾沿岸(浜島町、阿児町、大王町、志摩町)の人口は51,213人 (※1) で、 1965 年(昭和 40 年)の53,190人 (※2) と比較すると1,977人の減となっています(図1)。 また平成12年の経営耕地面積は264 ha (※3) で 1965 年の2,201 ha (※3) と比較すると1,937 ha と88%も減少しています(図2)。 1960 年代後半から大型の宿泊施設やゴルフ場などが建設されましたが、汚濁型の製造業の立地はほとんどなく、小規模な事業所が中心となっています(図3)。
英虞湾の環境の現状と問題点健全な環境とは?生き物は活動したり成長したりするために、食べ物を食べ、不要な分は体外に排出します。 英虞湾の中でも同じようなことが起こっており、陸上から人間の生活排水や落ち葉、動物のおしっこやフン(これらを「モノ」と呼ぶことにします)が流れ込むと、英虞湾の中にすむアサリやゴカイ、ナマコなどがこういった「モノ」を食べて成長します。 このように「モノ」が、さまざまな生き物に形を変えながら、英虞湾の内外を行ったり来たりすることを専門的には「物質循環(ぶっしつじゅんかん)」と呼んでいます。 英虞湾の環境の現状英虞湾では明治時代には赤潮が発生していたことが記録されています。しかし、英虞湾の環境が大きく変化したと考えられるのは、昭和
30 年頃、夏になると海底近くの酸素がほとんどなくなってしまう「貧酸素化」が発生するようになってからです。
海底に溜まったヘドロの中に含まれる「モノ」の量の目安となる「COD(化学的酸素要求量)」の値は、現在でも増える傾向にあります(図5)。 では、最近では、真珠養殖業の経営体数が少なくなっているにもかかわらず、このような状態が続いているのはどうしてなのでしょうか? その原因として次のようなことが考えられています。
これらはすべて、この地域に住む私たちの生活や産業活動が原因になっていると言えるのではないでしょうか。 言いかえれば、英虞湾の環境を悪くしているのは、私たち自身だということです。
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英虞湾では「御食国」と呼ばれていたことからもわかるように、古くから沿岸漁業が盛んに行われていました。しかし沿岸漁業の漁獲量は
1960 年代後半から急激に減少 (



海底の酸素が少なくなると、二枚貝やナマコなど海底にすむ生き物が死ぬようになり、海から陸へ取り上げられる「モノ」の量が減ることで、さらに大量の「モノ」が「ヘドロ」となって溜まるようになりました(図4)。

